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言ノ葉 my world's my words

季節の移り変わりを、人の心の移り変わりを、全ての変化を受け入れよう。

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Neque porro quisquam est qui dolorem ipsum quia dolor sit amet, consectetur, adipisci velit 同様に、悲しみそのものを、それが悲しみであるという理由で愛する者や、それゆえ得ようとする者は、どこにもいない。

Raffaello Sanzioの作品

Posted by 八月の紫陽花 on   0 comments   0 trackback

ラファエロの描いた署名の間とヘリオドロスの間について話す前に、まずはラファエロの作品の特徴について考えたいと思う。

ラファエロはピエートロ・ペルジーノの工房で働き、瞬く間にペルジーノの力量を超えた。


ラファエロは精密にペルジーノの技法を模倣したため、作品によってはラファエロのサインが無かったらペルジーノのものだと勘違いしてしまうほどである。しかし、ラファエロが完全にペルジーノを抜いたと思わせる作品がこれだ。

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<聖ペテロへの天国の鍵の授与>

これはペルジーノの作品だ。

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<聖母の結婚>

この作品がラファエロによるもので、①一点消失の遠近法はペルジーノから学んだものだが、それはペルジーノと比べて更に動きや奥行きが感じられる作品となっている。

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<アテネの学堂>

この作品もラファエロの一点消失法の美しさが顕著に現された作品だと言えるだろう。

ラファエロの特徴として、②三角形の構図も挙げられる。これは彼がレオナルド・ダ・ヴィンチを熱心に研究した結果で、例えばこのような絵に当てはまる。

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<カルデリーノの聖母>

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<カニジャー二の聖家族>

レオナルド・ダ・ヴィンチの作品の影響で言えば、

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<テンを抱く婦人>

この絵のモティーフを真似して描いたものがある。

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<一角獣を抱く婦人>

これは同じ処女にしかなつかない、想像上の動物を持たせていることと、3/4正面を向く女性のポーズと言う意味で似ているといえる。

また女性を描くと言う点に置いて、③生身の女性から描いたというところがラファエロの特徴だ。

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<小椅子の聖母>

例えばこの小椅子の聖母は、聖母にもかかわらず、彼の愛人の女性を描いたものだとされている。その結果、生き生きとした、コケティッシュな表情を持つ聖母を描くことが出来たと言えるだろう。彼は他にも自分の愛人の絵を2作描いている。

また、ラファエロはあらゆる作品の中で④人体のポーズという点に置いて、ミケランジェロの影響を受けている。

例えば、

・署名の間の<パルナッソス>のサッフォーと言う女流詩人
・<キリストの変容>の手前に座っている女性

のポーズにそれは顕著に表れていると言えるだろう。

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<パルナッソス>

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<キリストの変容>

つまり、

①一点消失の遠近法を使っていて、しかもピエトロ・ペルジーノに比べて奥行きと動きがある
(<聖ペテロへの天国の鍵の授与>と<聖母の結婚>の比較)

②レオナルド・ダ・ヴィンチから影響を受けた三角形の構図を使っている
(<カルデリーノの聖母><カニジャーニの聖家族>など)

③生身の女性を描くことで生き生きとした表情を描いている
(<小椅子の聖母>)

④ミケランジェロから影響を受けた人体のポーズを引用している
(<キリストの変容><パルナッソス>の女流詩人サッフォーなど)


というところがラファエロの特徴と言えるだろう。

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